袖付のお直し

昨日の記事は適当すぎたなあ…と思い
もう1枚袖付のお直しがあったので再掲。

がっつりほころんでる紬。
よくこうなるまで着てたよ、自分…(--;)


まず、留めをします。
このくらい裂けてたら作業は楽です^^;
袖付位置を確認し、待ち針か糸印をつけておきます。
糸を二重にして玉を作って
①表地の袖の縫い代の内側から針を出す。(出来れば力布で補強)
②袖胴裏を手前から突き抜ける。
③身頃胴裏を手前(袖側)から突き抜ける。
④身頃表地のキセの山を1~2mm肩側に向かってすくう。
CAI_6775.jpg
逆方向に戻ります。(いずれも④ですくった分だけ針の位置をずらす)
⑤身頃胴裏を身頃側から袖側に向かって突き抜ける。
⑥袖裏胴裏を手前に向かって突き抜ける。
⑦袖表地の表側から縫い代の内側に戻る。
CAI_6774.jpg
糸が平行に渡るように「行って帰る」だけです。
縫い代の中の玉止めと針を交互に引っ張って
糸がスムーズに動けばOKです。(どこかねじれてると動かない)
しっかり締め2回からげて結んで(心配な人は2回結ぶ)
糸の端を2~3cm残して切ります。
結び目ギリギリで切るとすぐ解けてしまうので必ず残します。
本当はここで4本の糸を縒るんだけど、しなくても大丈夫。

よく分からない人は、カンヌキ止めでも大丈夫。
袖身頃裏表の4枚を3~5回グルグル縫いとめてしまいます。
この紬も前の持ち主が修繕した時カンヌキ止め(虫止め)にしてました。
CAI_6771.jpg
応急処置や、補強もこれでOKです。

留めが終わったら、ほつれた糸を引いて玉止めします。
糸で輪をつくって2回からげて、留めたい位置まで引いて指で押さえて
糸の端を引っぱって緩みがなるべく出ないように止めます。(表地も胴裏も同様)

袖のキセ山が上になるように置いて
表地同士、胴裏同士をそれぞれくけます。
CAI_6773.jpg
袖の縫い代だけをすくって、身頃に縫い付けます。
表に針の目が出ないように気をつけましょう。
必ず、ほつれてない部分に2~3cm重ねて縫います。
(縫い始めだったり縫い終わりだったりです)

最後玉止めして糸を切る時も
少し離れた位置に針を出して
玉止めを隠すように引いてから糸を切ります。
CAI_6770.jpg

以上でお直し終了です。

一箇所ほつれるということは、他もヤバイということなので
ついでに、他の袖付も留めの補強をしておくといいと思います。
袖がほつれてきて着る気になれなかった着物が
復活するといいですね~(^o^)/

袖付のほころび

リサイクル着物2大綻び
①お尻付近の背縫い
②袖付

①については
事前に表地だけでも、お尻付近をくけて補強しておくと
しばらくの危険回避になります。
もしもの為にお尻が隠れる丈の羽織を着るのもよいでしょう。
単衣や薄物は元の縫い目に重ねて縫っておくと安心。
着てる時に裂けるし、着たまま自分で応急処置ができないので
事前のケアはしておいた方がいいと思います。
というわたしも出来てない着物が多々あるんですけど(^-^;

②については
気づいたら早めの応急処置が大事です。
着ると目立たないんで、つい騙し騙し着てしまうんだけど
こんな風になるまで放置してはいけませんw
CAI_6766.jpg

応急処置は
ほつれが広がらないように「留め」をすること。
1cmくらいのほつれだったら
留めだけでそれ以上ほつれてくることはあまりないです。
「四つ留め」が基本ですが
要は表裏の袖と身頃をひとつにまとめればいいわけです。
単衣のように表から留めが見えても
自分が着るだけなので、気にしなければいいんです。

画像のようにかなりほどけてしまった場合は
①袖付止まりの留め
②ほつれてない位置で糸を結びほつれが広がらないようにする
③表から目立たないように袖と身頃をくけつけます。(胴裏も)
 ほつれてない縫い目に2~3cm重ねて補強しておきます。
以上でほぼ元通り。
CAI_6765.jpg

※くけつける
 表に縫い目が出ないように
 キセがかかってる側(この場合は袖)の縫い代の裏側をすくって
 縫い付けること。
 並み縫いの代わりなので3~5mmの縫い目で。

テアクールという素材

先日縫った綿麻混ポリの紋紗の襦袢
CAI_6628.jpg
爽竹をちょっと硬くした感じかなあ。あまり涼しくない印象。

「テアクール」という名前らしい。Web検索したけどヒットはなし。
ヤフオクで落札したので相当古いもんかも知れん。
CAI_6632.jpg
ポリ65%・麻15%・綿20%
説明がロクになくて ↓だけ見て
CAI_6630.jpg
トスコ(麻混ポリ)だと思いこんでたら綿が入ってた。
麻を前面に出すほど入っとらんのだが…。

このラベルの裏。
CAI_6631.jpg
「絹100%」「全員戦済勝」
意味不明…。何?このいい加減さ。
もっと一般的に消費されるものだと
この矛盾や曖昧さ、製造元も販売元も記載なしという無責任さは
クレームついてもおかしくないレベル。

で、仕立てる時にキセをかけるのにコテを当てたら
縦方向にめちゃめちゃ縮んだ。
多分縦糸がポリなんだと思うけど
縮むならそれなりの取扱表示をして欲しいわ。

自分のだから、「しゃあないわ」で済むけど
お客さんのものだったら弁償モノ。
プロの和裁士なら素材に熟知してるから無問題とか
本気で言うのかね、呉服業界は。
末端で着るのは一般の人じゃないの?

身幅直し

随分前に購入した鯉柄の大島。
身丈や裄は問題ないんだけど、身幅がすごく狭くてお直し必須。
ちょっといいお値段で悩んだけど、自分で直せるからって買ったんだけど
いざとなると面倒くさくて放置…。
ちょっと今、チクチクの神様降臨中なのでお直し中。

後ろ幅7寸、前幅5寸5分。
後ろは8寸でいいんだけど前幅で最低7寸は欲しいのよね。
ということは全体で5寸(約19cm)広げないといけない…^^;
CAI_6623.jpg
片側のお直し終了。明日もう片側。
勢いついてるうちに直してしまわないと。

身幅を自分で直そうと検索してここに辿りつく人もいらっしゃるかもだけど
分かりやすく説明できるほど、手馴れてないので解説はしません。
袷の幅出しは仕立ての経験がないと、絶対ワケわからんし。
ほどいてから後悔するより
お金出してプロに直してもらったほうがいいと思う。
単衣なら、片側を参考にしつつ直せるけどね。

木綿レース襦袢

かねてから作ってみたかった木綿レース襦袢。
やっと縫えたー♪ヽ(´▽`)/


本当は昨夜で縫い上げるつもりだったんだけど睡魔に負けてしまった。
仕事が止まってるのを幸いと今朝もチクチク。

見て貰えると分かるけど「おデブ仕様」(^_^;)
襦袢にしても着物にしても
お尻や太ももの一番太いところに身幅を合わせてしまうと
伊達締めや帯の上で身八口のあたりがだぶる。
そこは「抱き幅」で調整するんだけど
気持ち細くすると身八口周りがすっきり。
黙ってこれを考慮して仕立ててくれる呉服屋さんは少ないと思う。

そして一番太い幅のまま裾までおろすと
なかなか「裾すぼまり」に着にくいので裾幅も狭く。
腰のラインはカーブ差しで描く。

着物はこれでいい。
でも、襦袢の場合はあまりすぼめない方が良かったな…。
後ろはともかく、前幅ね。
次回の改善項目。…φ(.. )

それと、今回は気仙沼の高橋さんに
「Μさんの着てる着物は衿の脇にシワが寄ってる」ので「繰り下がり」を入れてみたら?
と言われたので入れてみた。
でも襦袢だとあまり関係なかったかも(^o^;)
次縫う着物で再挑戦。
仕立てるたびに課題が残るな~。