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九桃の帯留@Atelier華eさん

昨年11月に上京した際
日本橋高島屋で開催されていた若手工芸士展で
Twitterで相互フォローしていただいている
@伊賀組紐「藤岡組紐店四代目」さんの展示ブースの真ん前で
展示していらっしゃった京都の「Atelier華e」さん
家紋モチーフを中心にシルバーアクセサリーを創っていらっしゃいます。

「おはりばこ」さんでもお馴染みの「梅鶴」や「桜蝶」がモチーフの帯留があって
img37930627.jpg桜蝶
可愛いなーと思って見ていたら、作家さんにお声をかけられて
いろいろお話しているうちに、オリジナルを創ってもらおうかなあ…と。

かなり思い切って、です。(わたしの経済的事情から言うと)
作家さんが作品のために割く時間を考えたら
お安いのかも知れないんだけど…。
(このあたりの価値観の相違は多々あると思うけど
 現代社会って「創る人」が報われてない実情だと思うの)

で、何度かメールで打合せして出来上がったのがこちらです。
九桃の帯留
大好きな桃のモチーフで創っていただきました。

桃はコロンとした形も淡く紅を帯びた色合いや
柔らかくて甘酸っぱくジューシーな食感も
ちょっとエロチックながらもとっても可愛らしいのですが
実は現世の人の身を守ってあげるという大変な使命を
神様から仰せつかった果実なのです。

黄泉の国に妻のイザナミを連れ戻しに行ったイザナギは
「決して見ないで」と約束した妻の黄泉の国での姿を見てしまい
沢山の餓鬼(黄泉醜女と黄泉軍勢)に追われてしまいます。
黄泉比良坂(よもつひらさか=黄泉と現世を隔てる坂)まできた時
その坂もとにある桃の実を餓鬼が来るのを待って投げつけると
餓鬼はことごとく黄泉国へ逃げ帰りました。

イザナギはその桃の実に向かって
「現世にいる全ての人々が苦しい目にあって思い悩んでいるとき助けなさい。」と告げ
桃の実に意富加牟豆美命(おほかむづみのみこと)という名を賜わせました。
(古事記では「桃」ですが、日本書紀では「葡萄」です


中国では桃は仙人が好んで食べる仙果と呼ばれ
長生きを象徴する代表的な果実とされています。
桃は「兆の木」と書きますが「兆」の字は亀甲占いで
財産を大きく増やすことを意味する文字でもあります。

そして今回は9つの桃を配置するデザインでお願いしました。
「九」は日本では「苦」に音が通じるため忌み避けられがちですが
中国では「九」は、長寿や富貴を表す最大の数字とされ
特別に尊ばれている数です。
長寿・豊さの象徴する吉祥柄「桃」と組み合わせて
「九桃」は中国の食器などでは好んでモチーフにされていて
それにちなんで創っていただきました。

すごく可愛らしく創っていただいてうれしいです
いつデビューさせようかな。


※気になる方はサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせください。
 オーダーは展示会等で直接お話されてからの方がいいかも知れません。

コメント

京都より・・・

11月にご依頼いただきましたのに、ずいぶんお待たせいたしました<(_ _)>
九つの桃・・・というテーマで帯留を制作させていただいたのは、もちろん初めてでしたので、私もたいへん良い経験をさせていただきました。制作させていただき、ありがとうございました☆
なぜ九つなのか?と少々不思議ではありましたが、ブログを拝見し、やっとなぞが解けました!
着物に合わせて、帯留のデビューの日がきましたら、コーディネートを拝見したいです♪
シルバーは、自然にいい風合いになってきますので、帯留めを育てていくつもりで、末長くかわいがってあげてくださいね!よろしゅうおたのもうします<(_ _)>

>華eさま

コメントありがとうございます~~!
展示会等でご多忙そうですし、ご無理のないところで作っていただければ全然大丈夫ですー。

「9」という数字については、日本と中国では全然意味合いが違うので戸惑いますよね。
日本人は「ダジャレ」が大好きな民族なので言葉の「音」が重視されるけど(病院に4号室がないのは日本だけですし…)
中国では漢字の持つ本来の意味が重視されますね。

近いうちに帯留めに合わせてコーデ考えます。
本当にありがとうございました。

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